2015年シーズン開幕前のテストで多くの問題を抱えたマクラーレン・ホンダは「恐ろしいほどのトラブル」を抱えているように見えるが、このままずっとだめだとみくびるわけにはいかない。
そう語ったのは、かつてマクラーレンで活躍したこともある元F1ドライバーのマーティン・ブランドルだ。
ブランドルが指摘するように、2月にのべ12日間にわたって行われたシーズン前合同テストにおいて、マクラーレン・ホンダMP4-30はほとんどまともに走ることさえできずに終わっていた。
そればかりではない。2月22日(日)のテスト中にクラッシュを喫したフェルナンド・アロンソが今週末の開幕戦オーストラリアGP(15日決勝)を欠場することになった上、その事故に関してはいまだにさまざまな疑念や憶測が伝えられている。
「アロンソがまだあのクルマには乗りたがっていないのだと言う者さえいるくらいだ」
現在はイギリスの『BBC』でF1解説者を務めるブランドルは、『Express(エクスプレス)』にそう語ると、次のように付け加えた。
「彼ら(マクラーレン)は恐ろしいほどのトラブルを抱えているんじゃないかな?」
だが、そのブランドルも、マクラーレンの最高権威であるロン・デニスは、マクラーレンとホンダの協力関係は、そのうち実を結ぶとの自信を持っていると次のように続けた。
「そう思うのも無理はないよ。ロンが言うには、彼ら(ホンダ)はこれまでに見たこともないような最高の設備を持っているらしい」
「最初は大きくつまずいてしまったようだ。だが、私もシーズン全体を通じて彼らにチャンスがないとは思わないね」