シーズン前に新F1世界チャンピオン、ルイス・ハミルトンと新契約を交わしたい。それがメルセデスAMGを指揮するトト・ヴォルフの願いだ。
ハミルトンとチームの契約は2015年いっぱいで切れる。先日のヘレス合同テストでは、ヴォルフとチーム会長のニキ・ラウダ、ハミルトンの三者が真剣に話し合っているところが目撃されていた。
音楽界の大物サイモン・フラーが経営するXIXエンターテインメントと袂を分かち、現在は自分で金銭面やスケジュールを管理している30歳のハミルトン。先週、ドイツからの報道によると、複数年の契約同意も間近だという。
『PA Sport(PAスポーツ)』とのインタビューでヴォルフは、あと一ヶ月に迫った2015年F1開幕戦オーストラリアGPまでに書類にサインしたい意向を示した。
「ドライバーもわれわれチームも、先を見通せるほうが都合はよいのでね」
「というわけで、シーズンが始まる前までに交渉を終えたい」
その半面、ヴォルフは交渉期限を明確に定めていない。理由は「彼(ハミルトン)にも自分たち自身にもプレッシャーをかけたくない」からだ。
交渉が不調ということはないだろうか。ヴォルフはいう。「今のところ、話し合いは予想通りに進んでいる」