メルセデスAMGが、今年のF1チャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンのパフォーマンスエンジニアを務めていたジョック・クリアがチームを離脱することを認めた。
メルセデスAMGの広報担当者は、メディアに対し次のように語った。
「我々はジョックの働きに感謝するとともに、今後の彼の健康と活躍を祈っている」
1997年にF1タイトルを獲得したジャック・ビルヌーブ(当時ウィリアムズ)を担当していたクリアは、その後メルセデスAMGでは2012年に2度目の引退をするまで、7度F1チャンピオンに輝いた実績を持つミハエル・シューマッハとともに働いていた。そのクリアについて、今週、フェラーリへ移籍することになるだろうとの報道が行われていた。
だが、ドイツの『Bild(ビルト)』は、「メルセデスAMGを離脱しても、クリアは1年間はF1で仕事をすることはできない」と書いている。
だが、現在大きくチーム体制を変えつつあるフェラーリとしては、すぐにでもクリアに加わって欲しいと望んでいるのは間違いのないことだ。
そのためには、フェラーリとしてはメルセデスAMGに働きかけて、それを容認するよう合意してもらう必要がある。そうすれば、クリアはすでにチーム離脱が発表されているパット・フライが担当していたものに近い業務を担当することになるだろうと言われている。