フェルナンド・アロンソが来年、有名なル・マン24時間レースに出場するかもしれないと報じられている。
来年はF1レースと有名なル・マン24時間の日程が重ならないことから、すでにフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグが来季F1の合間を縫ってル・マン24時間にもポルシェ・チームから出場することを明らかにしている。ヒュルケンベルグはスパ・フランコルシャン6時間レースにも出走する契約を結んだとされている。
ポルシェは、今年からル・マン・シリーズと呼ばれるWEC(世界耐久選手権)の最高峰カテゴリーであるLMP1に復帰を果たしており、昨年までレッドブルに所属していた元F1ドライバーのマーク・ウェバーが所属することでも知られている。
ヒュルケンベルグは、ポルシェがエントリーする3台目のプロトタイプカーで2015年のル・マン24時間に出場することになると言われている。ル・マン24時間では3人のドライバーが交代で1台のクルマを運転するのだが、現時点では誰がヒュルケンベルグとチームを組むことになるのかは明らかにされていない。
そんな中、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』が、もうすぐマクラーレン・ホンダとの契約を結んだことが発表されると考えられているアロンソに関して、さらに驚きのニュースが伝えられることになりそうだと報じている。
『Autosprint(オートスプリント)』によれば、WECのポルシェ・チームの関係者が、2014年のル・マン24時間でスターターを務めたアロンソが、2015年にポルシェと同レースへの出走契約を結ぶことになりそうだと語ったという。
スペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』も、「アロンソにとって、ポルシェはマクラーレン・ホンダの代替案ではなく、両立させるつもりのようだ」と報じている。
伝えられるところによれば、アロンソはヒュルケンベルグとともにポルシェの3台目のステアリングを握ることになりそうだという。もう1人のドライバーが誰になるのかは、現時点では伝えられていない。
『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』は、「友人同士ではあるものの、フェルナンドがマーク・ウェバーと同じクルマで走ることはないだろう」と付け加えている。
『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』はさらに、アロンソのル・マン6時間レース出場の最大の障害となりそうなのが、マクラーレンがスポーツカー製造においてポルシェの直接的なライバルであることだろうと指摘している。
一方、アロンソのマクラーレン加入により、シートを失うことになるのはジェンソン・バトンの可能性が高いと言われている。そのバトンはこれまでWECへの興味を示唆するような発言も行っていた。あくまでも仮の話ではあるが、ヒュルケンベルグに加え、因縁のアロンソとバトンがル・マン24時間で1台のクルマのシートを共有するようなことが実現すれば、さらに大きなニュースとなりそうだ。