F1シンガポールGP決勝を終え、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが次のようにコメントした。
【結果】F1第14戦シンガポールGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数
■ルイス・ハミルトン「ベッテルのタイヤが厳しいことは分かっていた」
決勝/優勝
「モンツァ(イタリアGP)で優勝してここへ来くることができたのはうれしかったし、シーズン終盤に向けてこういう競争力のあるクルマでスタートを切ることができてよかった」
「もしニコがそのまま最前列にいたらすごく厳しいレースになっていたと思う。僕たちはどちらも速かったからね。セーフティカーが導入されるまではかなり快適に走ることができていた。でもセーフティカーによってちょっと問題を抱えてしまった。差を広げるために懸命に走っていたんだけれど、その後タイヤの性能が落ち始めてしまい、どうしたらいいか迷ったよ。このまま頑張り続けるべきか、あるいはペースを落としてタイヤをいたわるべきかね。それで、僕たちはすぐにピットインすることにして、セブ(セバスチャン・ベッテル/レッドブル)の後ろでコースに戻ったんだ」
「でも、僕は彼らが2回ストップ作戦をとっていることも、彼のタイヤは古くなっていることも分かっていた。そしてバックストレートで追い抜きにかかった。差はかなり小さかったし、サーキットのどこかほかのところでやることもできたと思う。でも運よくクルマをねじ込むことができたし、やり遂げることができた」
「もちろん、ニコがリタイアしたのは理想的な結果ではないよ。あのことは僕たちが最高の信頼性を得るためにもっと頑張らなくてはならないことを示している。でも、チームはこれまで素晴らしい仕事をしてきているし、ファクトリーの全員がこの素晴らしいクルマを造り上げてくれている。これから、2週間後の日本(10月5日決勝)に向けて頑張り続けないとね」
■ニコ・ロズベルグ「信頼性が今季の課題だ」
決勝/リタイア
「僕のステアリングホイールのトラブルはレースの前にガレージにいたときに始まった。グリッドから発進することができなかったときはつらかったよ。クルマ(のギア)がニュートラルから変わらなかったんだ。ピットレーンからスタートしてからは、僕はただギアチェンジができるだけだった。無線も使えなかったし、DRS(可変リアウイング)も使えなかった。そしてハイブリッドパワーも小さくなっていた」
「システムがどこかで息を吹き返すかもしれないと期待していたよ。無線は復活したし、そうすれば状況を変えることもできたはずだ。でも、次にタイヤ交換をしたときに、僕はリタイアせざるを得なくなったんだ」
「僕にとっては厳しい日になったし、残念ながら、チームにとってもまた信頼性の問題が発生してしまった。ルイスが優勝することができたのはチームにとって不幸中の幸いだったけれどね。これから何が起きたのかを分析しなくてはならないし、すべてをもっと最適化していかなくてはならない。信頼性が今季の僕たちの課題だからね」