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怒りのロズベルグ「信頼性を改善しないとだめだ」

2014年09月22日(月)0:36 am

まばゆい照明のもとでナイトレースとして行われたF1シンガポールGP(第14戦)では、ひとつの小さな問題がニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)にとって大きな代償を強いることとなった。

【結果】F1第14戦シンガポールGP決勝の順位、タイム差、周回数、ピット回数

決勝レースの開始前、メルセデスAMGのメカニックたちはロズベルグのクルマに発生したステアリングホイールの電気系トラブルにやっきになって対応していた。

だが、その問題は解決することができず、ロズベルグはフォーメーションラップでスタートすることもできなかった。なんとかピットレーンからスタートし、最後尾からシンガポールの市街地コースに臨んだロズベルグだが、結局はリタイアに追い込まれてしまう。

「ハイブリッドパワーは全然なかったし、DRS(可変リアウイング)もだめだった。ギアボックスは常に一度に2速分が切り替わるといった状態だった」

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったロズベルグは、次のように続けた。

「ピットストップでその問題を修理できることを期待していた。でも、結局何もよくならなかった」

シンガポールGP決勝がスタートするまでは、今季のF1チャンピオン争いのライバルであるチームメートのルイス・ハミルトンに22ポイントの差をつけていたロズベルグだが、このレースをノーポイントで終えることになった。一方のハミルトンはポール・トゥ・ウィンを飾り、一気にロズベルグを逆転し、3ポイント差でポイントランキングのトップに立っている。

思わぬ形でリタイアに終わり、ランキングトップの座を明け渡すこととなったロズベルグは憤りを隠せない。

「僕はコックピットの中で大声を上げていたよ」と認めたロズベルグは、メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフが謝りに来たと明かした。

ロズベルグは、今季ここまでパフォーマンス面では圧倒的な強さを示しているメルセデスAMGではあるが、その信頼性を高めるためにもっと懸命に取り組まないとならないと主張。

「今季はこれまで何度も信頼性の問題を抱えてきている。そこが僕たちの弱点だよ」

そう語ったロズベルグは、次のように締めくくった。

「クルマを改善する必要がある。100パーセント信頼できるクルマにしなくてはだめだ」

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