先週末に行われたF1ベルギーGP(第2戦)で、WEC(世界耐久選手権)や日本のスーパーフォーミュラで活躍するアンドレ・ロッテラーにシートを譲った小林可夢偉(ケータハム)。当初次戦イタリアGP(9月7日決勝)では再びケータハムから出走するものと思われていた。だが、ここへきて雲行きがあやしくなってきている。
すでに報じられているように、レッドブルの育成ドライバーであるスペイン人ドライバーのカルロス・サインツJr.と、同じスペイン出身で現在フォーミュラ・ルノー3.5シリーズで活躍するロベルト・メリがケータハムのシート獲得を目指しており、そのどちらかがケータハムからイタリアGPでデビューするのではないかとの見方もある。
そして、カルロス・サインツJr.に関しては、今週レッドブルとケータハムの間で話し合いが行われるようだとのうわさもささやかれている。
こうした中、可夢偉はドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。
「ドライバーとしては、今回の決定を受け入れることも理解することもできません。ですが、チームが置かれている状況については理解もしています」
ケータハムは、可夢偉に代えてロッテラーをベルギーGPに起用することを発表したリリースの中で、可夢偉は今後もチームの一員であるとしていたが、今後に向けては何一つ保証されていないというのが現状のようだ。
可夢偉は次のように続けた。
「話し合いは行っています。ですが、何もはっきりしたことは決まっていません」
「僕に決定権があるわけではありませんからね」