スペイン人ドライバーのロベルト・メリは、次のF1イタリアGP(9月7日決勝)で小林可夢偉の代わりにケータハムから出走する可能性があることを認めた。
ベルギーGP(24日決勝)では、今年のル・マン王者で日本のスーパーフォーミュラに参戦中のアンドレ・ロッテラーが可夢偉に代わって出走している。その理由は、ロッテラーがエナジードリンクのHype(ハイプ)をスポンサーとして持ち込んだためと見られている。
次に可夢偉のシートを引き継ぐ可能性が高いと見られるのが、23歳のメリだ。メリは今週末ケータハムのゲストとしてベルギーGP開催中のスパを訪れている。
メリは現在、ロシアのチームであるゼータ・コルセからフォーミュラ・ルノー3.5シリーズに参戦しており、ロシアの資金でケータハムのシートを得たのではないかとスペインの『AS』紙が伝えていたが、メリはこの報道については否定した。
「ロシア人が資金を提供したというのは本当じゃない。だって、僕がF1に行くのを望んでいなかったのは、ワールドシリーズの僕のチームだからね。チームはこのシリーズでチャンピオンになることを望んでいるんだ」
「僕がモンツァにいる可能性は高い。でも、まだ何も確定していない。この世界では確かなことは何もないからね」とメリは話している。
「確かに、招待されて今ここにいる。彼ら(ケータハム)から電話でファクトリーに来てシミュレーターでテストするよう言われて、そうした。その結果、かなり満足してもらって、このチャンスをもらったんだ」
メリの契約は2014年に2レース出走することではないかとうわさされている。
『AS』紙によると、その2レースのうち最初の1回はベルギーGPになる可能性もあったが、メリがヨーロッパF3でタイトルを獲得したのが3年前だったためにFIA(国際自動車連盟)からF1参戦資格であるスーパーライセンスをすぐに取得できなかったという。