現在16歳のマックス・フェルスタッペンが2015年にF1デビューすることが決まり、今のF1マシンとドライバーの能力に注目が集まっている。
レッドブルの最高技術責任者エイドリアン・ニューイは、今のF1マシンは「スーパーヒーロー」でなくても運転できると22日(金)に話した。
「MotoGPを見れば、間違いなく彼らのことをスーパーヒーローだと感じるはずだ。ところが現在のクルマは、パワーウェイトレシオ(重量と馬力の比率)がそれほど素晴らしいわけではない」
「予選で1300馬力だった頃のF1マシンは、今より相当に軽かった。ああいうクルマは、特別な度胸がなければ運転できない」
「若いドライバーが―彼らを悪く言うつもりはないが―いきなり飛び乗ってすぐにトップになれたり競争力を発揮したりするのは興味深いことだと思う」
F1ベルギーGP(23日決勝)では、小林可夢偉(ケータハム)に変わって今年のル・マン24時間レースで優勝した32歳のアンドレ・ロッテラーがF1デビューを果たした。
ロッテラーは、初めてF1で走った感想をル・マンの車両と比べて次のように話している。
「グリップについては印象が良くなかった。すごくグリップが低いんだ」
「LMP1のクルマは、パワーについては少ない感じだ。でも、大きなディフューザーとすごくいいタイヤがあるから、コーナーではもっと激しく攻めることができるよ」
ロッテラーは初めて臨んだ予選で、チームメートのマーカス・エリクソンに対して約1秒も速いタイムを出している。