レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーが、今季ここまで圧倒的な優位に立っているメルセデスAMGに追いつくことは「できそうにない」と認めた。
だが、F1ハンガリーGP(第11戦)で今季2勝目をあげて夏休みを迎えることとなったダニエル・リカルド(レッドブル)はまだあきらめてはいないようだ。
「多分、もうすでに(タイトル争いは)終わったし、ただメルセデスAMGのパフォーマンスを見て過ごすことになるだけだと言う者もいると思う」
そう語ったリカルドは、次のように続けた。
「でも、セブ(チームメートのセバスチャン・ベッテル)が言うように、数字的にはまだ終わったわけじゃないよ」
過去4年間にわたって圧倒的な強さを誇り、4年連続でF1チャンピオンの称号を手に入れたレッドブルだが、昨年は夏休みを迎えるまではそれほどの独走状態だったわけではない。しかし、夏休み明け以降のベッテルは誰にも優勝を渡すことなく、驚異の9連勝を達成していた。
リカルドは、今季も同じことが起こる可能性があると考えている。
「僕はF1に来て以来、シーズン後半の方がいつも調子がよかったんだ」
『CNN』にそう語ったリカルドは、次のように付け加えた。
「だから、どういう展開になるかはまだ分からないし、さらに優勝を狙っていくよ」
だが、ホーナーは、この夏休みとその後の残り8レースにおいてメルセデスAMGに対して65馬力も劣っているとされる状態を克服し、打ち破ることができるとは考えていないようだ。
「正直に言って、多分無理だろうね。現状での差はものすごく大きいからね」
「昨年は、パワーユニットに関してはほぼ同じレベルでの戦いだった。だが、(今季は)大きなレギュレーション変更があったことで、メルセデスAMGが本当に圧倒的に支配している。これまで長い間見られなかったほどの強さでね」
ホーナーはさらに続けた。
「我々も頑張っているよ。必死に取り組み続けているし、夏休み後のいくつかのサーキットではもっと差を詰められることを期待してもいる」
「だが、昨年のような状況が見られるとは思わないよ」