フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、自由にフェラーリとの契約を解除できるかもしれないと報じられている。
■【ドイツGP後】F1ポイントランキング(ドライバーズ/チーム)
確かに、アロンソはすでにフェラーリとの間に2016年までの契約を交わしている。
メルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダも今週、アロンソが現在フェラーリに対して非常に不満を抱えているであろうことは想像に難くないものの、「彼は自由にマクラーレンに行くわけにはいかないだろう。彼には契約があるし、クビにされるようなことでもない限り(フェラーリを)出て行くわけにはいかない」と語っていた。
だが、ラウダのその見方は必ずしも正しいとは限らないかもしれない。
イタリアのメディアが、フェラーリでは今後もアロンソとの契約をさらに延長したいと望んでいるのに対し、アロンソは必ずしも2015年にフェラーリで走る必要はないかもしれないと報じている。
『Autosprint(オートスプリント)』を含む複数のメディアによれば、アロンソの現在の契約にはパフォーマンス条項が盛り込まれており、仮にフェラーリがチーム別ランキングで3位以内に入らなかった場合には、アロンソに契約解除できる権利が生じるというのだ。
先週末のF1ドイツGP(第10戦)において、フェラーリはウィリアムズにチーム別ランキングで追い抜かれ、現時点では4位に下がってしまっている。
そして、『Autosprint(オートスプリント)』は、ドイツの情報筋の話として、アロンソはすでにメルセデスAMGと接触しているとも報じている。
一方、フェラーリでは、今季苦戦にあえいでいるキミ・ライコネンとの契約を解除に動くかもしれないとのうわさが流れていたが、最近フェラーリのチーム代表であるマルコ・マティアッチは、ライコネンは「来年もフェラーリとして必要するドライバー」だと明言。
このことは、フェラーリ専門ジャーナリストとして知られるレオ・トゥッリーニが発信している情報とも結びつくものだ。
トゥッリーニは、『Quotidiano(クオティディアーノ)』のブログに「マラネロはライコネンとの契約に関して問題があるとはまったく考えていない」と書いた。
その一方でトゥッリーニは、アロンソは「まだ彼の契約延長に関する申し出に対して、回答を行っていない」と指摘している。