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レッドブル、「インフィニティ」エンジン開発を計画か

2014年06月21日(土)16:01 pm

レッドブルが「インフィニティ」ブランドのF1エンジン投入を計画中だ。

彼らは、冬季テストで経験した最悪の出だしから今週末のF1第8戦オーストリアGPまでを「最終報告」にまとめ、ルノー・エンジンを総括する見通しであることは既にお伝えしたとおりだ。

「その後、まだ現存のエンジンに潜在的な開発の余地は残されているか、あるいはメルセデスAMGに追いつくため新たな開発計画を考慮すべきか、判断するつもりだ」と、今週、チームオーナーのディートリッヒ・マテシッツは語っている。

レッドブルのほかトロロッソ、ロータス、ケータハムにもエンジンを供給するルノーは、居ても立ってもいられないだろう。

「レッドブルの要求が厳しいのは承知している」と話すのは、ルノーF1の責任者ロブ・ホワイトだ。「しかし、私はそれらの要求に合致は可能だと確信している」

仮にエンジンを変更するとなると、コース上のライバルであるメルセデスやフェラーリの製品は候補から外していいだろう。ホンダはカスタマーエンジン供給を検討できる段階になく、関係が取りざたされているフォルクスワーゲンも考えにくい。

もうひとつうわさされているのは、専用の「レッドブル」ターボエンジン内製だ。

「不可能の文字はない」とドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に話すのは、チームのアドバイザー、ヘルムート・マルコ博士。

同誌のミハエル・シュミット記者は、一部の詳細に踏み込んで次のようにレッドブルの計画を伝えている。

それによるとレッドブルは、パワーユニットにエネルギーを供給するバッテリーの製造をすでに手がけていて、「ルノー」製ターボチャージャーも、実はオーストリア『APC Pankl(パンクル)』社との技術提携から派生したものだ。

内燃機関とモーターは、オーストリアGPの舞台レッドブルリンクに程近い『AVL』社で造られそうだ。

『AVL』は、パワートレイン(動力伝達機構)を製造する独立系メーカーの中では世界で指折りだ。そんな彼らが最近、グラーツの研究施設でトロロッソ(レッドブル所有の姉妹チーム)のマシンを台車に載せ、いわば早めのシーズン前テストを行ったとしてマスコミを賑わせた。

シュミット記者は次のように続ける。「インフィニティは開発費用の一部を負担、さらに親会社の日産が所有する電動モーターの知識を授けるかもしれない」

「そこで、いっそのことエンジンをインフィニティと名付けてしまおうとの計画である」

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