ジェンソン・バトン(マクラーレン)が、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)はそうやすやすと心理戦の術中にはまるようなドライバーではないと発言した。
25日(日)に行われたF1モナコGP決勝で、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が昨年に続いてポール・トゥ・ウィンを達成し、今季2勝目をあげた。
予選でロズベルグが犯したミスによりポールポジション獲得のチャンスを失っていたチームメートのハミルトンは、その後挑発的な言動に出るなど、非常に感情的になっていたことは明らかだった。
そして、ハミルトンをそうした状況へ追い込んだことで、ロズベルグが今後に向けても優位に立つのではないかとの声もある。
だが、2012年までハミルトンとチームメートの関係にあったバトンは、ロズベルグがそれほど簡単に精神的に優位に立てるかどうかは疑わしいと考えている。
バトンによれば、かつてマクラーレンにいたころのハミルトンは、バトンのほうが勝つとすぐに「かなりずけずけと悪態をつき、感情的になっていた」という。
だが、そう語ったバトンはすぐに次のように続けた。
「そして、次のレースでは彼は僕を打ち砕こうとしていたよ」
「彼は次のレースにはかなり無口になって現れ、そしてレースになると猛烈に攻めてきていた。彼は同じことをカナダ(6月8日決勝)でやるだろうね」
バトンは次のように付け加えた。
「誰かが彼に心理戦を仕掛けようとしても、うまくいかないだろうね」