かつてF1チームのジョーダンを率いていたエディー・ジョーダンが、フェラーリが今季ほどの深刻な危機を迎えたことはかつてほとんどなかったと語った。
フェラーリでは、2007年のキミ・ライコネン(フェラーリ)以降、F1のドライバータイトルを獲得できていない。そして、フェラーリは今季そのライコネンを再びチームに迎え入れ、フェルナンド・アロンソとライコネンという2人の元F1チャンピオンを擁する最強とも言えるドライバー体制を築いている。
そのフェラーリについて、現在はイギリスのテレビ局で解説者を務めているジョーダンは、ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語った。
「フェラーリには最高のドライバーたちがいる。だが、またしても彼らにF1タイトルが獲得できるだけのクルマを与えることができていない」
フェラーリは今シーズン序盤に大きく出遅れ、それが前チーム代表であったステファノ・ドメニカリのチーム離脱の引き金となった。そして、フェラーリへ移籍して以来、無冠のまま5年目のシーズンを迎えているアロンソの忍耐もついに限界に達するのではないかとうわさされている。
「これは、フェラーリの歴史においても最大級の危機だと思うよ」、とジョーダンは締めくくっている。