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ライバルたちはグロージャンに興味を持っているとロータスのボス

2014年05月21日(水)15:22 pm

ロータスのオーナー兼チーム代表であるジェラルド・ロペスが、ライバルチームたちがロマン・グロージャンと契約したがっていると語った。

ルクセンブルグ出身のロペスがそう語ったのは、ロータスのもう1人のドライバーであるパストール・マルドナードがスポンサーを失いそうだとのニュースが報じられたことに対する質問に答えていたときだった。

今季、潤沢な資金を持つスポンサーであるPDVSA(ベネズエラ国営石油会社)とともにウィリアムズからロータスに移籍してきたベネズエラ出身のマルドナードだが、シーズン序盤は、信頼性と戦闘力の両方に欠けていたロータスの今季型車E22にてこずるとともに、コース上でも複数回にわたって事故を起こすなど、チームメートのグロージャンと比べると大きく見劣りする結果しか残せていない。

だが、ロペスはマルドナードもそのうち調子を上げてくるだろうと擁護するとともに、グロージャンに言及しながら次のように語った。

「ロマンについても同じようなことは経験してきた。誰もがそのときは彼を見限っていたが、今では彼を自分たちのチームに入れられないかと探りを入れてくるところもあるくらいだ」

ロペスが言及したのは、2012年にグロージャンがクラッシュを頻発していたときのことだ。当時、レッドブルのドライバーであったマーク・ウェバーはグロージャンのことを「狂人」と表現。さらに、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)はグロージャンに対して1レースの出走禁止処分を科していた。

だが、ロペスは、28歳となったグロージャンはいまやF1関係者の間では引っ張りだこだと次のように続けた。

「彼が昨年いいレースをしてみせたことで、いくつかのチームが我々のもとにきて彼の様子を見ていたよ。そして、それは今年も同じだ」

昨シーズン限りでキミ・ライコネン(現フェラーリ)を失ったロータスだが、ロペスは、今年も好調を維持しているグロージャンをチームにとどめることに苦労するかもしれないと次のように続けた。

「我々は、ほかのいくつかのチームほどには予算を持っていない。だからそのための戦いを強いられるときが来るかもしれないね」

そう語ったロペスだが、最後に次のように付け加えた。

「だが、ロマンはここで本当に満足しているよ。彼はファミリーの一員だし、私は彼がどこかよそへ移る計画をしているなどとは思わないね」

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