アゼルバイジャンが7日(水)、開催が危ぶまれているF1ロシアGP(10月12日決勝)に代わってレースを開催するかもしれないとの報道を否定した。
ドイツの『Welt(ヴェルト)』紙が、かつてソビエト連邦に所属していた石油産出国のアゼルバイジャン共和国が、クリミア危機によりキャンセルされる可能性が強まってきているソチでのロシア初のF1レースに代わってレースを開催する準備を整えていると報道した。
これに対し、まずはロシアGPの主催者が、ソチで開催予定のF1レースが中止になることはないと否定。
「数々の報道を見る限りにおいて、私はロシアGPの延期やキャンセルといったことが議論されてなどいないと断言できる」
ロシアの『Championat(カンピオナ)』にそう語ったセルゲイ・ボロビョフは次のように続けた。
「我々は、2014年10月12日のイベントのために精力的に準備を行っているところだ」
ボロビョフは、サーキット建設は計画にそって行われており、チケットも5月下旬には発売となる予定だとしている。
「我々はFOM(F1の商業権を管理するフォーミュラ・ワン・マネジメント)の関連会社やFIA(F1統括団体である国際自動車連盟)、海外のコンサルタントたちとも密接に働いている」と語ったボロビョフは、次のように付け加えた。
「定期的な検査では、我々の作業の有効性が確認されている」
「ロシアGPは10月12日にちゃんと開催される」
一方、アゼルバイジャンのスポーツ大臣であるアザド・ラヒモフも、『Welt(ヴェルト)』紙が報じた内容を否定している。
「F1グランプリがアゼルバイジャンで開催されるのは2015年だ」
『Championat(カンピオナ)』にそう述べたスポーツ省大臣の広報担当官は、次のように付け加えた。
「2014年にできるかって? いや、2015年からしかできない」