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「スパイゲート」の中心人物、ナイジェル・ステップニーが事故死

2014年05月03日(土)10:37 am

2007年に起きたF1における産業スパイ事件として有名な「スパイゲート」の主役のひとりであった元F1エンジニアのナイジェル・ステップニーが、2日(金)の早朝にトラックにはねられ死亡した。56歳だった。

かつてロータスやベネトンなどで活躍し、ロータス時代にはアイルトン・セナの担当メカニックを務めていたことでも知られるステップニー。だが、フェラーリ在籍時代の2007年に起きたスパイゲート事件ではフェラーリの機密情報をマクラーレンに提供したとされるとともに、フェラーリ内でも破壊工作を試みたとし、チームを追われるとともに、F1からも追放処分を受けていた。

イギリスの『Mirror(ミラー)』紙が報じたところによれば、ステップニーは事故当時、高速道路の路肩に自分のバンを止めていたという。

同紙によれば、ケント州警察は「まだ理由は明らかではないが、彼は車道へと入ってしまい、そこで連結式のトラックと衝突してしまったようだ」と語ったとされている。

F1を去った後、ステップニーは世界耐久選手権やスポーツカーレースの世界で働いていた。

ステップニーが所属していたJRMレーシングは、今回の悲報に関し、次のような声明を出している。

「JRMは遺憾ながら、当社のレーシングチームにおいてチームマネジャー兼テクニカルディレクターを務めていたナイジェル・ステップニーが、今朝、交通事故により死亡したことをお伝えしなくてはならない」

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