昨年末のスキー事故以来こん睡状態が続いている元F1王者ミハエル・シューマッハについて自宅療養の準備が進んでいるという報道もあるが、そうした患者を病院から移動することは可能だとスポーツドクターが話している。
F1で7度のチャンピオンに輝いたシューマッハのこん睡状態は3か月以上続いているが、最近になってシューマッハの妻コリーナが十数億円をかけてスイスのレマン湖近くの自宅に療養設備を準備中だと伝えられている。
「移動は常に可能で、理想的なのはヘリコプターだ」と語るのは、ウィーンの著名なスポーツドクターであるライハルト・ヴァインスタブル医師。
「シューマッハの移送も安全にできるのではないか」
「今も人工呼吸器につながれた状態なのかどうかが問題だが、技術的に複雑にはなるものの、挿管された患者であっても移送は可能だ」とヴァインスタブル医師は語る。
シューマッハの自宅療養に必要なものを聞かれた医師は、「人工呼吸の装置を備えた集中治療用の部屋が必要だろう」と説明している。