16日(日)の2014年F1開幕戦オーストラリアGPで2位に入ったダニエル・リカルドを失格とした審査委員会の決定に不服のレッドブルだが、まだ正式な異議申し立てを行っていない。
失格理由は、燃料の流入量が規定に違反していること、それにFIA(国際自動車連盟)から支給された燃料センサーの不正使用だ。その後、レッドブルは控訴の意思を表明していた。
オーストラリア『AAP通信』によると、FIA情報筋の話としてレッドブルは異議申し立ての意志を示したものの、正式な手続きはまだだという。
「正式な抗告は、96時間以内であれば受理されるとみられる」と、『AAP通信』は伝えている。
審理はおそらくパリで開かれるが、FIA筋によると「時期は言えない」とのことだ。
「双方がどれだけ早く審理の準備を進めるかによる。これといった予定はない」
普段は笑顔がトレードマークのリカルドも、17日(月)付の『Herald Sun(ヘラルド・サン)』紙に掲載された写真では、うなだれ気味だ。一面の見出しには「とんだ茶番」とある。
レースを主催するオーストラリアGPコーポレーションのCEOアンドリュー・ウェスタコットは、次のように語っている。「もちろん彼(リカルド)には2位をキープしてほしい。この裁定には少しばかり腹も立つが、スポーツの世界では奇妙なことが起こるものだ」