F1ボスのバーニー・エクレストンは、コンスタンティン・メディアン社との争いには勝利したが、この勝利には数百万ドルの費用がかかっていた。
元銀行家ゲルハルト・グリブコウスキーの贈収賄事件にからんで、ドイツの報道機関コンスタンティン・メディアン社は1億4000万ドル(約143億2,900万円)を求めてエクレストンを訴えていた。
その訴えが法廷で認められることはなかったが、エクレストンはそのためにばく大な金額をかけていた。
エクレストンは、F1ビジネスに詳しいクリスチャン・シルト記者に「とんでもなく費用がかかった。2,000万ポンド(約34億1,000万円)以上かかったよ」と明かし、こう続けた。
「彼ら(敗訴したためエクレストンの訴訟費用を支払うコンスタンティン・メディアン)が支払えることを願うよ」
さらにエクレストンは『Times(タイムズ)』に「少なくとも、誰かに8,000万ポンド(約136億4,000万円)は支払う義務はなくなった。勝ったのだからね」と話している。
エクレストンと有能で高額な弁護士たちは、この4月に始まる別の裁判に向けた準備を進めている。
『Daily Mail(デイリー・メール)』に掲載されたシルト記者の記事には、「グリブコウスキーは真実ばかりを話してきたわけではないのだと証明しなくてはならない」とのエクレストンのコメントがつづられていた。