ルノーエンジンを搭載する各F1チームが、まともに走行すらできなかったことが話題になったヘレステスト。小林可夢偉の今季所属チームであるケータハムもルノーエンジンを搭載するが、ケータハムは「超保守的」なパッケージを持ち込み、トラブルを避けることでなるべく多くのデータを集めていたようだ。
今季1回目の開幕前テストであるヘレスでレッドブルは、100kmも走行できず、メルセデスAMGやフェラーリ、マクラーレンといったライバルに大きな差をつけられた。レッドブルのデザイナーであるエイドリアン・ニューイは、徹底的に空力を追求した設計をすることでも有名だが、今季はルールが大きく変わっており、ニューイの妥協を許さない設計思想がトラブルの原因と推測する関係者は少なくない。
その一方で、同じくルノーエンジンを搭載するケータハムは、「超保守的」なパッケージをヘレスに持ち込んでいたと『Omnicorse(オムニコルセ)』が報道。これは、技術責任者のマーク・スミスが考えた戦略だったとのことだ。
「リスクについては認識していた。だが、正確な分析を行うため、十分なデータを持ち帰ることが我々にとっては重要だった」とスミスは説明している。