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バトン「上位に返り咲きたい」

2014年01月25日(土)1:00 am

24日(金)に2014年型車を発表したマクラーレンのジェンソン・バトンが、2014年シーズンに向けての意気込みを語った。

【写真】マクラーレン「MP4-29」(全6枚)

Q:2014年シーズンに向けた現実的な目標は?

バトン:もちろん、上位に返り咲きたいと思っている。2013年よりはいいシーズンにしたいね。でも、今の時点では何も明確なことは言えないよ。今年はすごく大きな変化が起こったことで、競争力にも大きな影響が及ぶことになると思うからね。だから、どういう状況になるかまだ様子を見る必要がある。

バトン:僕らが目指すべきことは、順調かつ生産的な冬を過ごすことだ。僕も新しい規格や新しいクルマについて、そのすべてを学びたいと思っている。そして、自分たちのパッケージに自信を持って開幕戦に向かえるようなところにまで持っていきたいね。そのために、多くを学び、吸収してゆくつもりだよ。

バトン:これからの何か月かについて楽観視している者は誰もいないと思うし、ピットレーンにいる誰もがそんなふうに考えているなんて想像もできないよ。でも、僕らの目標はずっと進歩し続けること。そして積極的に学んでいくことだ。

Q:一度に多くの変化が起こりますが、対応していくのは大変ですか?

バトン:それもF1ドライバーの仕事の一部分だよ。これまでもキャリアを通じて違う仕様のクルマをいろいろ経験してきた。V10やV8エンジンでも走ったし、溝付きタイヤやスリックタイヤでも走った。KERS(運動エネルギー回生システム)やDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)、そしてトラクション・コントロールがついたクルマでも走ったし、ないクルマも経験した。レース中に給油があったときも、ないときもあった。そして、まだ僕はここにいるんだからね!

バトン:もちろん、慣れるためには時間も必要だよ。でも僕はグリップレベルを見つけるために最初から多くのことをやるのではなく、少しずつ積み上げてゆく運転の仕方をするし、これまで常にそのやり方でかなりスムーズに移行できていた。ドライバーにとっては本当にワクワクするときなんだ。本当に楽しみにしているよ。そういう複雑な仕事に取り組むような、知的な挑戦が大好きなんだ。真剣に取り組むべきことがたくさんある。最善の解決策を見いだすために、問題を解決するための見通しを立て、難しい概念を分析して掘り下げてゆくことが求められる。そういったことが僕を本当にやる気にさせてくれるんだ。

Q:それでも、この新たなF1を迎えるという変動期に対して不安を感じていますか?

バトン:F1に関係する誰もが、まさに未知なるものと対峙(たいじ)していると思う。それは、ワクワクするのと同じくらい不安にもなるものだ。来週、ヘレスで初めてコックピットに収まったときには、さまざまなことが頭の中を駆け巡るだろうね。でも、何にも増して僕が楽しみにしているのは、自分の乗っているクルマの基礎がしっかりしていて、うまく使えそうで、シーズンを通じてそれを開発してゆくことができるという単純で、前向きな感触が得られることだよ。

バトン:最初のテストで、この新しいF1カーが理解できたと確信できる者は誰もいないと思う。今回のテストは皮を一枚一枚はがしていくようなものになると思うんだ。エンジニアや設計者が多くの情報を収集し、クルマやパワーユニットがどういう挙動をするのか理解しながらね。そして、クルマは今後のテストを通じて少しずつ手直しをされ、シーズン開幕を迎えることになるだろうと思うよ。

バトン:今回のルール変更はすごく規模が大きいし、すごく複雑だから、ひとつのチームがそのすべてにうまく対処し、すぐに有利な状態を築いて安心できるようなことにならないと思っている。そのためには、こつこつと問題解決をしてゆくことが必要だよ。

Q:最後に、新たなチームメートを迎えたことについてはどう思っていますか?

バトン:まだ、ケビン(マグヌッセン)のことをチームメートとしてよく知るところまでは行っていないんだ。冬の間は僕たちが一緒に過ごす機会もそれほどなかったからね。でも、それもいったんテストが始まれば変わると思うよ。クルマの状態や、それをどうすれば改善できるか理解するために、一緒に緊密に仕事をして、データを共有したり、できる限り多くの情報を集めてゆくことになるからね。

バトン:でも、そうだね、僕はずっとケビンには感心させられていたよ。昨年はすごくいい仕事をしたし、素晴らしいレースをしてワールドシリーズ・バイ・ルノーのタイトルを勝ち取った。そして、彼の今年に向けた決意やプロ意識にはすごくうれしく思っている。今年のF1はどのドライバーにとってもすごく大変なものになる。でも、僕は彼が素晴らしい仕事をするであろうことを確信しているよ。

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