イタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』が、マクラーレンの2014年型車は、うわさされていたようなオレンジ色のカラーリングにはならないだろうと報じた。
2015年からホンダと組むことが決まっているマクラーレンは、今季限りでこれまで長く協力関係にあったメルセデスと離別することになるとともに、やはり長期にタイトルスポンサーを務めていたボーダフォンとはすでにその契約が終了している。こうしたことをふまえ、マクラーレンでは今季のF1カーに、同チームの伝統色であるオレンジ色のカラーリングを施すのではないかとのうわさが広がっていた。
長年マクラーレンのチーム代表を務めた後、マクラーレン・グループの会長職に就いていたロン・デニスが再びF1チームのトップに復帰したことで、現在のチーム代表であるマーティン・ウィットマーシュがこのままチーム代表に留まることになるのかが不透明となっている。そのウィットマーシュは昨年、「その(オレンジのカラーリング)考えは本当に気に入っている」と語っていた。
「もし、幸運なことにオレンジ色を好むスポンサーが見つけられれば、F1で再びその色を目にすることができるかもしれないね」と、そのときウィットマーシュは付け加えていた。
だが、『Omnicorse(オムニコルセ)』は、マクラーレンの2014年型車であるMP4-29は、新しいスポンサーとの契約が済んでいるのかどうかが明確ではないこともあり、実際にはこれまでのシーズン同様にクローム仕上げのままとされるだろうと予想している。そうすれば、2015年から始まるホンダとの新時代に、その姿を大きく変える可能性を残しておけることになるからだ。
このため、ウィットマーシュが提案したオレンジ色への変更は、非常に細かいことにもこだわることで有名なデニスが再び最高権威として返り咲いたことで、立ち消えとなるだろうと『Omnicorse(オムニコルセ)』は書いている。