F1最高責任者であるバーニー・エクレストンにとって、2014年は厳しい年となりそうだ。
『Sky News(スカイ・ニュース)』の権威ある金融担当編集者であるマーク・クレイマンは、ドイツの検察局が贈賄罪容疑でエクレストンを法廷で裁く準備をしており、早ければ16日(木)にもそれが発表されるだろうと語った。エクレストンは、元銀行家のゲルハルト・グリブコウスキーとの汚職事件への関与が長期にわたって取りざたされていたが、いよいよそれが重大な局面を迎えることになりそうだ。
『Bloomberg(ブルームバーグ)通信』によれば、エクレストンがこの件によって現在のF1最高責任者という地位にとどまるのが難しくなると思うか、とロンドンで問われたレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、「それはすべて結果次第だ」と答え、さらに次のように続けたという。
「バーニーは、間違いなく今の仕事を行うには最高かつ唯一の人材だ。彼はF1を世界的に拡大しようとしているし、それをこのスポーツは達成している」
さらに、『AP通信』は、ホーナーが「彼ができるだけ長くいてくれることが我々全体の利益につながる」と付け加えたと報じている。
だが、そうした困難な局面を迎えているにもかかわらず、エクレストンが精力的に活動していることが今週明らかとなった。
エクレストンは、『Handelsblatt(ハンデルスブラット)』と『Wirtschaftswoche(ヴィルトシャフツヴォッヘ)』に対し、経営破たんした有名なドイツのサーキットであるニュルブルクリンクを買収するために入札に参加したことを明らかにし、次のように語った。
「我々は、将来的にドイツで毎年F1レースが行われることを確実なものとしたいと望んでいる」
「ほかにも、ひとつかふたつ興味を示しているところがある。だが、我々としてはニュルブルクリンクの価値としてふさわしいと信じる額を支払うだけだ」
「ほかの誰よりも、このサーキットのために多くのことができると信じている」、とエクレストンは付け加えた。