カルロス・サインツJr.が、レッドブルの支援を受けてF1に昇格する次のドライバーとなるかもしれない。
ダニエル・リカルドがレッドブルへ昇格したことにより、同じ世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブル社が所有するF1チームであるトロロッソの2014年シートには、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタが収まることになるものと考えられていた。
だが、実際にレッドブルの育成ドライバーたちの中からトロロッソのドライバーに選抜されたのは、ロシア出身でまだ10代のドライバーであるダニール・クビアト。ポルトガル人ドライバーのダ・コスタは、レッドブルの控えドライバーに任命されている。
そして、2014年にレッドブルの支援を受ける若手の中でも筆頭に位置する期待の新人は、伝説的なラリードライバーであった父親と同じ名前を持つ、現在19歳のサインツJr.だ。
レッドブルは、今シーズン終了後にジュニアチームを再編成し、以前のメンバーからはサインツJr.のみが残り、新たにGP3ドライバーであるイギリス出身のアレックス・リンと、フランス人ドライバーであるピエール・ガスリーが加わることになった。
かつてWRC(世界ラリー選手権)で2度タイトルを獲得し、通算26勝の記録を持つサインツは、息子が次にF1へ昇格できることを期待していると、『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。
「彼に才能があるのは分かっている。だが、それだけでは十分ではないんだ。F1に進むためには、多くの幸運も必要だろうね」
サインツJr.は、2014年にはフォーミュラ・ルノー3.5シリーズにフル参戦することが予定されている。