2014年シーズンには、F1のサポートレースとF1のスピードが同等になるかもしれない。
そう警告するのはウィリアムズやフェラーリなどで技術部門のチーフを務め、パドックでは知らぬ者のいないエンリコ・スカラブローニだ。
10年前に自らのGP2チーム、BCNコンペティションを立ち上げたスカラブローニは、F1がV6ターボエンジン時代を迎える2014年には、GP2のスピードがF1と同程度になるだろうと話している。
規約変更により、F1のエンジンは小さくなったが、クルマの重量は増えることになる。また、空力の規約変更によりクルマはダウンフォースが生まれにくくなる。2013年シーズンも批判の的だったピレリのタイヤは、おそらく2014年も批判の矢面に立たされることになるだろう。
「警告ばかりを発したくはないのだが、GP2がF1に匹敵するスピードになっても私は驚かない」
「ちょっとした計算をすればわかることだ。少なくとも、F1の(エンジン)開発の序盤を見ていればね」
「この可能性を懸念しているのは私ひとりではないよ」とスカラブローニは『Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』へ語っている。