マクラーレンは、2015年に幕開けするホンダエンジン時代に向けて、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)と契約することをまだあきらめていないかもしれない。
マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは今週、マドリードを訪れるため、オートスポーツ主催の表彰式への参加を取りやめた。マドリードでは、アロンソの父がアロンソのキャリアを通じて集めた記念品の展示会が開催されていた。
ウィットマーシュは、ジャンカルロ・ミナルディ(ミナルディ)、ステファノ・ドメニカリ(フェラーリ)、そしてフラビオ・ブリアトーレ(ルノー)ら、アロンソがこれまで所属してきた各F1チームの代表らとともに記念写真に収まった。
『Daily Mail(デイリー・メール)』のジョナサン・マクエボイ記者によると、ウィットマーシュはアロンソの展示会への出席を熱望していたあまり、ロンドンで行われるマクラーレンのF1参戦50周年を記念するトロフィーの受け取りを、同チームのマネジングディレクターであるジョナサン・ニールに託した。
「ウィットマーシュは、2015年シーズンにアロンソをチームに迎えられるよう、コミュニケーション手段を確立することに熱心であると言われている」とマクエボイは報じた。
これは、F1の最高権威バーニー・エクレストンの最新のコメントと一致する。エクレストンは、今シーズンのアロンソとフェラーリのパフォーマンスにがっかりしたと述べていた。
「彼は少しあきらめてしまったのではないかと思った。移籍を模索していた証拠だ」とエクレストンは2013年シーズンの公式レビューの前書きで記している。
しかし、これとまさに時を同じくして、アロンソのマネジャーを務めるルイス・ガルシア・アバドは、アロンソがすでに2015年マクラーレン入りに合意したとのうわさを否定した。
アバドはスペインのラジオ局『Marca(マルカ)』で、「みなさんが言っていることは、F1の作り話だ」と語った。
「ふたつの契約書にサインすることはできない。なぜなら、契約書にサインするときは、統括団体に知らせなければならないからだ。よって、これは理論的に不可能だ」
「それに、サインがされていない契約書は、契約ではない」とアバドは述べた。
また、2016年まで結んでいるフェラーリとの契約をアロンソがまっとうするつもりでいるか聞かれると、アバドは次のように答えた。
「フェルナンドは今年、同じことを3つの記者会見においてそれぞれの言語で話している」