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もうすぐレッドブルへ、リカルド

2013年11月05日(火)7:10 am

2013年F1シーズンも残り2戦、レッドブル加入が決まっているダニエル・リカルド(トロロッソ)は、その興奮からさめ、不安が頭をよぎっても不思議ではない。

何といってもリカルドは4年連続F1コンストラクターズ選手権を制覇したチャンピオンチームに加入するのだ。

そのうえ、チームメートはあのセバスチャン・ベッテル。泣く子も黙る4年連続F1王者で、今は多くの関係者がアイルトン・セナやミハエル・シューマッハといった伝説の存在と比べるほどのドライバーだ。

2014年、リカルドはいよいよ、母国オーストラリアの先輩が暖めてきたレッドブルのシートに収まる。

ベッテルが先週末のアブダビGP予選でチームメートのマーク・ウェバーに負けたことについて、リカルドは『Totalrace(トータルレース)』へ、次のように語った。「みて分かる通り、彼(ベッテル)も人間だ」

「セバスチャンはここアブダビを得意としている。きっとマークは満足に違いないよ。来る年に向けて、僕にも希望がわいてきた」

しかし、ベッテルを相手に戦う来年について恐れは感じないという。

「彼は4度の世界チャンピオンなんだ。プレッシャーを感じるのは、僕よりむしろ彼の方だろう」

「若手の僕が彼に勝つとは誰も思っていないはずだ」

それでも、リカルドがウェバーの二の舞いになることに恐れを抱かないとも限らない。2010年にベッテルを仕留め損ねて以来、ウェバーは負けの連続なのだ。

ベッテルはマシンを含めチーム内で優遇されているといった陰謀説を信じる者もいるぐらいだ。誰の目にも、ベッテルとウェバーの関係は、お世辞にもいいとはいえない。

「マークとセバスチャンの間で起こったすべての出来ごとは、僕や来年といっさい関係ない」というリカルド。

契約書にしても自分が「ナンバー2」ドライバーだとはどこにも書いていないと、リカルドは『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』紙に話す。

それどころか、リカルドにしろベッテルにしろ、どちらかが選手権争いから脱落したら一方をサポートしなければならないとする条項が契約書に存在するという。

すなわち、ベッテルがリカルドの援護射撃にまわることもあり得るのだ。

リカルドは笑いながら次のようにコメントする。「そうだな。もしそうなったら、僕にとっては素晴らしいシーズンだろうね!」

「もちろん、それが夢のようなことなのは承知しているよ」

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