F1タイヤテストの機会が少ないとして、撤退をちらつかせていたピレリだが、来季の契約に向けて大きく前進したようだ。
インドGPの際には、ピレリの責任者であるポール・ヘンベリーが、来シーズンに向けてピレリにはもっと多くのテスト機会が与えられなくてはならない、と話していたばかりだ。
「我が社の会長が数週間前に話した内容だが、もっと走る機会がなければタイヤは作れないという事だ」
その後数日の間に、ピレリの来季へ向けた準備を手伝いたがらなかった各チームとの間に動きがあったようだ。
マクラーレンと共に1000キロ以上の走行をイタリアのバレルンガで行うことになっていたが、さらにブラジルGP(24日決勝)の際にはタイヤのテストが行われることになった。
「ブラジルGPのフリー走行には来年向けのプロトタイプを何セットか持ち込むことになっている」
「12月と1月にも何度か旧型車を用いたテストを行いたいと思っている。その後の開幕前テストについてもいくつかアイデアがあるんだ」とヘンベリーは語った。
すでに各チームやF1最高権威バーニー・エクレストンとの新契約は結んでいたピレリだが、ついにFIA(国際自動車連盟)が青信号を出した模様だ。