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ドメニカリ、フェラーリ敗因の責任は自身にあらず

2013年10月17日(木)8:41 am

フェラーリが4年連続でレッドブルにコンストラクターズ選手権で破れるのには、「ふたつの元凶」がある。そう語るのは、フェラーリのチーム代表を務めるステファノ・ドメニカリだ。

スペインのスポーツ紙『AS』に対し、ドメニカリは自身が主な原因ではないと述べている。

「ドメニカリを替えたところで、明日勝てるわけではない」

「もちろん、私のボス(フェラーリ会長ルカ・ディ・モンテゼモーロ)なら、そうすることも可能だろう。実際にそうなったとしても、私はずっとフェラーリに対して感謝の気持ちでいっぱいだ」

「しかし、イタリアではこのような言い習わしがある。“慣れ親しんだ道を離れるとき、そのほかの道はもっとひどいかもしれない”ってね」

「問題は“ドメニカリ”ではないんだ。彼はいつだって誰よりも早く仕事場に来て、最後まで仕事をしている」

「もし、2012年にタイトルを獲得していれば、ドメニカリは天才と呼ばれただろうし、仕事ぶりも称賛されていただろうね」とドメニカリは自身について語った。

実際に、フェラーリはドメニカリ体制の下、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)と共にタイトルまであと一歩と迫るまでに復調した。ドメニカリは、2013年の主な敗因に技術面を挙げた。

「まず、シーズン開幕当初、私たちのクルマは予選で競争力を発揮していたし、決勝におけるペースも非常に良かった」

「問題は、クルマを絶えず改善し続けられなかったことにある。なぜならば、運の悪いことに、時としてクルマを改善するつもりで持ち込んだ改良が、実際にはクルマを後退させてしまっていたケースが何度かあったためだ」

ドメニカリは、これらを修正するために、フェラーリが懸命に取り組んできたと言う。マラネロにある風洞施設の整備も完了し、技術部門のトップには、空力に重点が置かれる現在のF1において成功を収めてきたジェームス・アリソン(ロータスの元技術責任者)とパット・フライを抜てきした。

2013年シーズン不調の2つ目の主な要因は、ピレリにあるとドメニカリは説明した。

「それが正しいことだったのか、あるいは間違っていたのか、理由を述べるつもりはないが、シーズン中のタイヤ仕様変更により、私たちは自分たちの特性でもあるレースペースを最大限にいかすことができないでいる」

また、接戦になりながらも最終的には優勝を逃すというシーズンがここ何年か続き、非常に大きなプレッシャーとして重くフェラーリにのしかかっているともドメニカリは話した。

その結果、今ではアロンソにフェラーリ離脱のうわさがささやかれ、批判も聞こえてくるが、ドメニカリはほとんど意に介していないようだ。

「ドライバー問題の時もそうだったが、“フェラーリはフェリペ(マッサ)を替えるべき”といった記事を過去に何度も目にした」

「でも、今では“フェリペは残留すべき!”と言っているではないか。いったいどっちなんだ? 少しは道理をわきまえてほしいものだよ」

「真っ先にフェリペを擁護したのは、この私だ。これからもそれは変わらないだろう。なぜなら、彼はチームのために尽くしてきた特別な男なのさ。でも、プロとしての評価を下さなければならない」

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