ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が、先月のF1第13戦シンガポールGPでライバル勢をひとまとめにして怠け者と決めつけたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)に対して異議を唱えた。
夜間に行われたシンガポールGPで圧勝したベッテルはレース後、「たくさんの人たちが金曜の早い時間からプールで遊んでいる間にも、僕たちはここで一生懸命に働いているし、すごく頑張っているんだ」などと発言し、レッドブルの優位について力説した。
ベッテル本人はジョークのつもりだったのかも知れないが、ロズベルグは笑いごとで済ませない。
3日(木)、「まったく不適切な発言だよ。僕のチームだって一生懸命やっている。だいたい自分のチームと比べようがないじゃないか」
「僕を担当するスタッフはみんな一心不乱に働いているよ」
このところレース後の表彰式でベッテルに対するブーイングがやまない。訳が分からず首をひねる関係者も多い中、ロズベルグは、シンガポールで行ったような発言はベッテルにとって何の得にもならないと警告する。
「このままでは、ほかのドライバーから煙たがられるのも時間の問題だ」
ジェンソン・バトン(マクラーレン)もロズベルグに同調する。「あれはセバスチャン(ベッテル)らしくない、誤った発言だ。それにフェアじゃない」
だが、ベッテルは、自身のコメントが議論を呼ぶのは「奇妙な話」と当惑気味だ。
「ほかの人をおとしめる意図で行った発言じゃないよ」というベッテル。「僕らの好成績はただの偶然じゃないといいたかっただけだ」と締めくくった。