フェラーリが、前戦F1シンガポールGP決勝終了後にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)のクルマに乗ってパドックへ戻ったマーク・ウェバー(レッドブル)に対し、「タクシー代」を請求したとして話題になっていたが、これはブロガーのジョークであることが明らかになった。
シンガポールGPの決勝で、ウェバーはゴール直前にトラブルのためリタイア。ウェバーはコース脇にクルマを止めていたが、レースを走りきったアロンソが自分のクルマにウェバーを乗せ、パドックまで送り届けていた。
その際、ウェバーはコースマーシャルの許可なくコースに立ち入ったとして、アロンソは急停止したために後方から接近していたメルセデスAMGに回避行動を強いたとして、それぞれ戒告処分を受けた。ウェバーはこれが今季3回目の戒告処分だったため、今週末の韓国GPで10グリッド降格となり、「興ざめだ」として関係者やファンから裁定に非難が集まっている。
その後、ツイッター上でフェラーリがウェバーに対し、ジョークで「タクシー代」の請求書を送ったとして話題に。この請求書は、ドイツの『Bild(ビルト)』が画像付きで報じたことにより、世界的に広がった。しかし、これはF1ファンのブロガーがジョークで作った画像だったことが明らかになった。
フェラーリも公式ツイッターで「ありもしないことを信じた人たちがいたようだ。特にドイツの方で(笑)」とつぶやいていた。その後、『Bild(ビルト)』も請求書が本物ではなかったと訂正記事を掲載している。
ことの発端となったブロガーのツイッターによると、『Bild(ビルト)』はこの請求書が偽物であると分かると、ブロガーに連絡し、「請求書」の入手元を明かした。そして、これが本物であると信じていたと伝えたようだ。