今季F1で最強のドライバーコンビは、どのチームか? それはメルセデスAMGだ。
これはメルセデスAMGのロス・ブラウン(チーム代表)でも、ましてやトト・ヴォルフ(チーム役員)、ニキ・ラウダ(会長)でもない、メルセデスAMGのライバル、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)のコメントである。
F1のディフェンディング・チャンピオンであり、2013年もタイトル争いをリードしているベッテルが、ドイツ『Bild(ビルト)』紙の問いに応じて、全F1チームから理想と思われるドライバーの組み合わせを選び出したのだ。
「ハミルトンとロズベルグだよ」
「彼らはお互いにプレッシャーをかけ合いながら、とても上手に協調している」
こうしたコメントと裏腹に、ベッテルと今季限りでチームを去るマーク・ウェバーの関係は、とても良好とはいえない。今回のベッテル発言が新たな証しだ。
ところがベッテルは、レッドブルのドライバー・ラインアップについて「外部の人間」は常に誤った印象を持っていると言い張る。
「僕らは、完ぺきなまでにプロに徹する間柄なんだ」と、ベッテル。
ウェバーの後任についてマスコミの報道は過熱気味だが、最終的に誰が選ばれたとしてもベッテルは構わないという。
「僕も、モータースポーツ・ファンの一人として楽しんでいるところがあるかも」だそうだ。
「でもね、ほかの誰よりも先にゴールしたい、それが僕という人間なんだ。相手のマシンが赤だろうが黒だろうが、たとえ僕と同じ色でもね」と、ベッテルは笑みを浮かべながら答えた。