NEXT...F1開催スケジュール

シロトキン「チャンスをつかまないのは愚か」

2013年07月18日(木)15:02 pm

2014年にザウバーからF1デビューすることが濃厚なロシア人ドライバー、セルゲイ・シロトキン。わずか17歳の若さながら、本人にはF1挑戦に何のためらいもない。

金銭的に苦しいザウバーは、ロシアの資金源を得た見返りに18歳未満の少年を来季、F1デビューさせる見込みとなった。モータースポーツ業界から疑問の目を向けられても仕方のないところだ。

仮に来年3月、シロトキンがF1進出を果たすと、ハイメ・アルグエルスアリの持つ最年少F1ルーキー記録(19歳125日)を大幅に塗りかえることになる。

「(F1デビューは)早いという声が出るのも当然だ」と、ロシアのスポーツ情報サイト『Championat』に語るシロトキン。「でもね、こんな機会はそうそう巡ってこないよ」

「目の前にぶら下がっているチャンスをつかまないのは愚かなことだ。大多数が同じ意見だと思う」

「F1への準備としてもう一年ワールド・シリーズ(ワールド・シリーズ・バイ・ルノー)を戦うほうがいいのは否定しない。でも、僕にはこうしてチャンスが訪れたんだ。もしかしたら二度とやってこないかもしれない。だとしたら、これを利用しない手はないよ」

マネジャーのニコライ・ベトロフも、シロトキンに修行を積ませるのは「相当な困難」が伴うと承知している。だからこそ、すぐにでも始めなくてはと語る。

「たぶん、準備は8月のテストからスタートするだろう」

「もちろん新車でのテストは不可能だが、型落ちのマシンなら可能だ。なるべく多くテストを行いたい」

つまり、2011年型のザウバーで非公式にテストを行うということだろうか。ベトロフは次のように答える。「そのとおり。あのマシンならF1の規則でテストが認められている」

また今シーズン、金曜日のフリー走行で何回か走る可能性も報道されているが、ベトロフは次のように打ち明ける。「これに関しては何も言えない。しかし、多くのテストを行うことが目標だ」

「そのうち一回ぐらいは金曜日に走るかもしれない。でも、ほんとうにまだ話せない」

また、今週シルバーストンで行われている若手ドライバーテストは、時間的に間に合わなかったという。

さらにベトロフは、ザウバーとの話がまとまる以前、今回のロシア系グループが他チームと似たような可能性を探っていたことを明らかにした。

「F1の数チームと接触したことは確かだ」とベトロフ。

「しかし、相手はあの有名なペーター・ザウバー率いるチームだ。ほぼすべての課題で共通点を見いだし、交渉はトントン拍子に進んだよ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック