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チルトン、ザイロン製バイザーのおかげで命拾い

2013年07月11日(木)9:55 am

マックス・チルトン(マルシャ)がF1第9戦ドイツGPを無傷で終えられたのは、FIA(国際自動車連盟)の安全基準のおかげかもしれない。

ドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』は、ドイツGPで損傷したチルトンのアライ製ヘルメットをチャーリー・ホワイティング(FIAのF1レースディレクター)が回収したと報じた。

F1第7戦カナダGPではマーシャル1名が亡くなり、ドイツGPでもFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)管轄のカメラマンが負傷するなど、ここ数戦でF1の安全性を再検討すべき事案が連続していたが、チルトンが負傷者のリストに名を連ねずにすんだのは幸運だった。

ホワイティングはチルトンのヘルメットをイギリスにあるFIAの調査委員会に提出する予定だという。ドイツGPで他車が跳ね上げた破片、おそらくはペダルがヘルメットのバイザー上部にあるザイロン製のストラップに当たっており、その調査を行うためだ。

ザイロン製のストラップが安全基準として導入された背景には、2009年ハンガリーGPでフェリペ・マッサ(フェラーリ)を襲った事故がある。前車から飛んだバネがマッサのヘルメットのバイザーを直撃した結果、マッサは目の上に裂傷を負って2009年シーズンの残りのレースをすべて欠場した。

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