経営的に窮地に立っているニュルブルクリンクを買収することを「考えている」と語っていたF1最高責任者のバーニー・エクレストンだが、7日(日)にその姿勢を急転回してみせた。
エクレストンは、『Die Welt(ディー・ヴェルト)』に対し、「もし私がそう(サーキットを買収)すれば、ドイツGPの将来は安泰ということになるだろう」と語っていた。
だが、8日(日)発行の『Rhein-Zeitung(ライン-ツァイトゥング)』紙には、エクレストンが急に心変わりしたことを示す次のようなコメントが掲載されている。
「検討したが、それ(ニュルブルクリンクの買収)は私にとってはあまり都合の良いことではない」
このエクレストンの最新コメントは、レッドブルの総帥であるディートリッヒ・マテシッツ、ニュルブルクリンクの代表者であるヨルグ・リンドナー、そしてドイツ自動車連盟(ADAC)らも、伝統あるサーキットとして知られるニュルブルクリンクの買収に興味を持っているとの報道がなされた後でのものだ。
エクレストンは、「われわれがここで楽しむことができるよう」誰かがニュルブルクリンクを買収してくれることを望んでいると、次のように付け加えている。
「われわれはいつも、ここへ来るのをうれしく思っている。とりわけ、ここではかなり昔からレースが行われてきているからね」