F1ドイツGP(7月7日決勝)開幕前日の6日(木)には、F1ドライバーの協会組織GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)が、もしタイヤにトラブルの兆候があれば、今週末のF1ドイツGPをボイコットすると声明を発表した。
メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンは『BBC』ラジオに対し、ドライバーの訴えは「理解できる」と話した。ブラウン自身もイギリスGPの最中に、ドライバーのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグを棄権させようかと考えたという。
しかし、ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは、ドライバーの声明に「驚いた」という。5日(水)に行われたチームとの会議で状況説明を十分行ったので不安はないはずだという立場だ。
対してレッドブルのクリスチャン・ホーナーは、ドライバーの見方を「尊重」すべきだと語った。
「(ドライバーを)責められる人がいるだろうか?」とホーナーはイギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』に話している。
今回の問題で、ピレリはブランドイメージに大きな打撃を受けたが、ヘンベリーは2013年以降もF1を続ける決意に変わりはないと話す。
「困難から逃げてはだめだ。そういう時こそ懸命に働き、さらに良い仕事をするようにしなければ」というヘンベリーの言葉を『Reuters(ロイター通信)』が伝えている。