日産が21日(金)、時速300キロメートル以上のスピードを誇る世界最速の電力駆動レーシングカー「ZEOD RC(ゼロ・エミッション・オン・デマンド・レーシング・カー)」を公開した。
【写真】日産、世界最速EVレーシングカー「ZEOD RC」(全17枚)
日産では、将来的に世界耐久選手権(WEC)の最高峰カテゴリーであるLMP1クラスへの参戦を目指して新たなレース用電動パワートレイン技術のテストを開始することにしている。そのプログラムの一環として、「ZEOD RC」は革新的で新しい技術を紹介する車両のために設けられる「ガレージ56」枠で、2014年のル・マン24時間に出場する予定だ。
日産とニスモによって運営される「ZEOD RC」の開発チームの指揮を執るのは、2012年に「デルタウィング・プログラム」を率い、新たに日産のダイレクター・オブ・モータースポーツ・イノベーションに就任したベン・ボウルビーだ。
「日産はこれまで電気自動車の技術開発において学んできたことを、新しいレーシングカーの開発に生かしたいと考えている。『Nissan ZEOD RC』開発チームは、パッケージングと空力性能の開発にも注力してきた。これらは極めて高い走行性能を実現するだけでなく、高いエネルギー効率をも実現する」、とボウルビーは述べている。
「リーフ」のリチウムイオンバッテリー技術を活用し、最高速300キロメートル以上を実現するという「ZEOD RC」は、今夏の終わりごろからテストが開始される。
日産では、現在ル・マン24時間レース開催中のサルテ・サーキットのパブリックスペースに「ZEOD RC」を展示しているほか、今後も世界中のファンに向け、YouTubeで視聴可能な「NISMO TVチャンネル」を通じて継続的に情報提供を行っていくとしている。
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