フェリペ・マッサと、所属チームであるフェラーリとの契約は今シーズン末に満了となるが、マッサが来年もフェラーリのシートを確保しそうだ。
これは、マッサがF1モナコGPとカナダGPにおいて3度も高速でのクラッシュを起こしてしまったことで、マッサの先行きが危ぶまれる事態となるのではないかとの憶測が起こったことを受け、フェラーリのチーム代表であるステファノ・ドメニカリが明らかにしたものだ。
だが、ドメニカリは『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙に対し、最近数か月においてマッサに速さが戻ってきたことが、彼の将来を決めるカギとなる、と次のように語った。
「もし、フェリペがこれまでのような調子を維持できれば、彼の将来には何の問題もないよ」
フェラーリは、ドライバー候補としてメルセデスAMGのニコ・ロズベルグに注目しているのではないかとのうわさがあるが、ドメニカリは次のように付け加えた。
「2014年のわれわれのドライバーをどうするかということに関しては、私は落ち着いているよ」
しかし、F1が革新的な新エンジンルールを導入することになる2014年は、これまで以上にドライバーの選択が重要になるのではないかと問われたドメニカリは、笑いながら次のように答えた。
「これ(ドライバーラインアップ)は来季において簡単に決定できるもののひとつだよ」
「何が大変かと言えば、多くのことが変わってしまうことに対する技術的な挑戦だね」
「われわれはよく分からないことをたくさん抱えたまま来年を迎えることになるし、シーズン開幕前にたった3回テストができるだけなんだ。だから、すべてを理解できるという保証は何もない」
「これは落ち着いて考えるべきテーマだよ。ドライバーに関しては、フェルナンド(アロンソ)が長期契約をしていることは誰もが知っていることだ。そしてフェリペは、いろいろ言われているけれど、やはりわれわれと共にいるよ」
マッサが2014年もフェラーリに留まるとはっきり言ってもらえないか、と問われたドメニカリは、「間違いないね」と答えている。