F1第6戦モナコGPでクラッシュしたフェリペ・マッサ(フェラーリ)は、事故直後の対応の遅さを批判していたという。
これは、次の第7戦F1カナダGP前のドライバーズミーティングでマッサが話したとドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が伝えたもの。1コーナーのサン・デボーテでほぼ同じ形で2回高速でクラッシュしたマッサだが、記事によると、2回目の事故直後の初期対応が遅く、首に痛みを抱えた状態で待たされたとマッサが訴えたという。
「救急車が到着するまでに13分もかかった」とマッサが話していたと記事は伝えている。
「それから、救急車のところへ行くのにフェンスを乗り越えなければならなかった」
こう語っていたマッサだが、わずか2週間後のカナダGP予選で、3度目となる高速でのクラッシュを経験した。
「まるで映画の筋書きみたいだ」とマッサはブラジルの『Totalrace(トータルレース)』に話している。『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙は、今回のクラッシュについて「肉体的にではなく、精神的に」痛かったとマッサが語ったと伝えている。
「起きたことに本当に腹が立つよ。クルマから出た時もすごく頭にきていた。こんなことキャリアを通しても記憶にないからね。これほど立て続けに3回アクシデントだなんて」とマッサは語っている。
モナコでの2回目のクラッシュはサスペンションの不具合によるものだったが、カナダGP予選中のクラッシュについては自分のミスだったとマッサも認めている。
「タイムが良くなかったから、あらゆるリスクを冒していた。結局リスクを取り過ぎて、ブレーキングで白線にのってしまったんだ」とマッサは語り、こう続けた。「いちかばちかだった」
マッサは、2014年もフェラーリとの契約延長を目指していると伝えられているが、このクラッシュがチーム内での立場に影響することはないと話している。
「僕たちは1つのチームだ」とマッサは語る。「勝つときも負けるときも一緒さ」
「ドライバーの責任ではない状況もある。クルマとか戦略とかね。でも結局はチームワークなんだ」