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井原慶子も参加のFIAドライバー委員会が初会合

2013年05月31日(金)16:33 pm

FIA(国際自動車連盟)ドライバー委員会の初会合が行われ、WEC(世界耐久選手権)に参戦する井原慶子も委員として出席した。

ドライバー委員会は、ドライバーの立場から安全や環境に配慮した技術開発、さまざまな権利などについて話し合い、モータースポーツの発展を目指すもの。F1で2度王者に輝いたエマーソン・フィッティパルディが会長を務め、副会長はWRC(世界ラリー選手権)を9度制したセバスチャン・ローブが就任した。

ほかにも、元F1王者ナイジェル・マンセルなど委員に選出。女性ドライバーとしてマリア・デ・ビロタと井原が委員に選ばれている。井原は初会合に出席直前、マンセルやローブをはじめとした各委員が、マネジャーを使わず自らメールなどで会合前のミーティングの日時などを話し合っており「みんな忙しいのに、ものすごくレスポンス良く連絡を取り合っていて、すごいなと思います」とTopNewsへ語っていた。

今回の初会合ではまず、スチュワードによる裁定の一貫性が話し合われた。元F1ドライバーの委員カルン・チャンドックは、オートGPのマラケシュ戦やGP2ドライバーのドライビングを指摘しつつ、カテゴリーの枠を超えて一貫性を持たせる必要があると語った。

これを受けて議論した結果、FIAの選手権ではドライバーがスチュワードやアドバイザーになり、正しい裁定を下せるよう助けるべきとの提言が採択された。

また、さまざまなカテゴリーのドライバーから同委員会へ意見を述べられる環境が整えられるべきとの意見でも一致。元F1ドライバーの委員エマニュエル・ピロは、次のように発言している。

「われわれの役割は、われわれが代表しているドライバーたちの"声"になることだと思っている。彼らから思ったことや提案、苦情、ニーズを集めて確認し、価値のあるもの、適切だと思うものを進めていく必要がある。そのためには、この委員会の存在をドライバーたちへ周知しなければならない」

同委員会の提言は世界モータースポーツ評議会(WMSC)へ提出され、12月のWMSCで採決される。ドライバー委員会の次回会合は9月25日(水)に行われる。

■FIAドライバー委員会メンバー
会長:エマーソン・フィッティパルディ(ブラジル)
副会長:セバスチャン・ローブ(フランス)
シングル・シーター代表:ナイジェル・マンセル(イギリス)、カルン・チャンドック(インド)、マリア・デ・ビロタ(スペイン)
スポーツカーおよびツーリングカー代表:エマニュエル・ピロ(イタリア)、イバン・ミュラー(フランス)、エイドリアン・フェルナンデス(メキシコ)
ラリーおよびクロスカントリー・ラリー代表:ナッサー・アル・アティア(クウェート)、マーカス・グロンホルム(フィンランド)、ダニエル・エレナ(モナコ)
その他のカテゴリー代表:ケネス・ハンセン(スウェーデン)、ダニロ・ロッシ(イタリア)、井原慶子(日本)

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