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ピレリがF1撤退も示唆

2013年05月25日(土)12:07 pm

F1にタイヤを供給するピレリが、F1から撤退する可能性を示唆した。F1との3年契約が今年で切れるため、ピレリは契約延長を前向きに押し進めてきた。

しかし、2013年のピレリタイヤへの批判は激しく、これに対してピレリは、現在のF1マシンに匹敵するテストカーがない点や、シーズン前テストの気候が寒すぎるために参考にしにくい点などに不満を訴えている。

それに加えて、批判に応えてF1カナダGP(6月9日決勝)以降のタイヤ変更を提案したところ、シーズン途中の変更に異を唱えるチームもあり、結論が出ていない。

だが、もっと重要な問題が別にある。23日(木)に2013年最大の挑戦は何かと聞かれると、ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは、「契約だ!」と答えた。

ヘンベリーは、メディアからの批判が集中していることにうんざりしつつあることを明かしてこう話している。

「(2014年は)おそらく1歩後退して、慎重にやる1年になるだろう。性能低下なし、ピットストップもなし。そうすれば彼ら(F1チーム)は好きなだけ話し合いができるさ!」

ヘンベリーはさらに、2014年に全種類のタイヤをチームに供給するための最終期限が9月1日であることを明かした。2014年から新たにV6ターボエンジンに変わるため、タイヤも大きく変更する必要がある。

「契約がまとまっていないんだから、いかにばかばかしい状況か分かるだろう。われわれがここにいないこともあり得るね」

「明らかに、すでに手遅れになりつつある。極めて深刻な事態に近づいているよ」

「もう仕事を間に合わせる時間がないという期限がやってくるんだ」

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、ピレリがF1を去った場合、残る選択肢は多くないと伝えている。

記者のミハエル・シュミットによると、F1最高責任者バーニー・エクレストンがバックアップとして考えているのはクーパー・エイボンだという。クーパー・エイボンは、ブリヂストン撤退後の2011年からF1参入を検討していたが、結局ピレリが選ばれた。

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