フェラーリ「このクルマでタイトル争いができる」／F1スペインGP日曜まとめ
カタルーニャ・サーキットで行われたF1第5戦スペインGP、フェラーリのフェルナンド・アロンソが今季2勝目。フェリペ・マッサは3位だった。
【結果】F1第5戦スペインGP決勝、各ドライバーのタイム、タイム差、ピット回数など
■フェルナンド・アロンソ（優勝）
「これで母国グランプリでの優勝は3度目だけど、それでもすごく感動している。まるで今日初めて勝ったみたいだよ。スペインの全国民に対してこの勝利をささげることができてうれしいし、とりわけ今は国が危機的状況を迎えていて、ここに応援に来られない人たちもたくさんいるわけだからね。みんなの応援に、そして素晴らしい仕事をしてくれているチームに感謝したい」
「予選は厳しかったけれど、レースではスタートも、戦略も、ピットストップも、タイヤをいたわることも、すべてが完ぺきだったよ。スタートでは、いくつか順位を上げなくてはいけなかったけれど、ストレートの中間点を過ぎたところではもうどこにも行き場がなかった」
「だから、僕はKERS（運動エネルギー回生システム）のスイッチを切って、ターン3で使うことにしたんだ。GP2（同時開催されたF1の下位カテゴリー）のレースを見て、あそこでは外側から回って攻めることができるとわかっていたからね」
「最後のピットストップは前倒ししなくてはならなかった。というのもスローパンクチャー（空気が徐々に漏れてしまう現象）が起きてしまい、コースの終盤で左リアタイヤの空気圧が失われ始めていたんだ。でも、幸運なことに、そのことが最終的な結果に影響を及ぼすことはなかったよ」
「僕たちはこのクルマでF1タイトル争いができると思っている。これまでの5レースで2回優勝し1回2位になっているからね。これからも一貫性のあるパフォーマンスを発揮して、できる限り多くポイントを稼いでいかなくてはならない。みんなもわかっているように僕たちのクルマは最速ではないし、それを改善するために大勢の人たちがサーキットでも、マラネロ（フェラーリ本拠地）でも、昼も夜も頑張っているよ」
■フェリペ・マッサ（3位）
「今回の表彰台はとても満足だ。すごくいいレースだったし、チーム全員にとって素晴らしい結果だった。後ろのほうからのスタートは、すべてのことがより複雑になってしまう。でもなんとかそこから抜け出せたし、すぐに素晴らしいペースで走ることができた。クルマにかなり競争力があったおかげで、1周目に何度か追い抜きをかけることができた。タイヤをいたわりながらも、攻撃的な走りができたよ」
「最後のほうでは、キミ（ライコネン／ロータス）と戦うことができるかもしれないと思っていた。でも、最後にハードタイヤに交換したんだ。新品タイヤだったし、そのほうがいいと考えたからね。そうしたら、オーバーステア（リアタイヤが滑りやすくなる状態）になってしまい、思ったよりも早めにリアが滑り始めてしまったんだ」
「いずれにしても、このサーキットでの僕たちのパフォーマンスにはすごく満足しているよ。次はモナコ（5月26日決勝）へ向かうことになるけど、追い抜きがすごく難しい、まったく違うコースだ。僕たちのクルマが最速でないことはわかっているけど、僕たちにできることは同じように努力しながら頑張り続けることだけだ。僕たちが正しい方向に向かっているのは間違いないからね」
