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ピレリ、F1バーレーンGP後のタイヤ変更を示唆

2013年04月17日(水)12:54 pm

F1公式タイヤサプライヤーのピレリでモータースポーツ部門の責任者を務めるポール・ヘンベリーは、F1第4戦バーレーンGP(4月21日決勝)後に方針転換する可能性があることを認めた。

今シーズンのピレリタイヤは性能低下が早いため、レースにおよぼす影響が大きすぎるとレッドブルやメルセデスAMGの非常勤役員ニキ・ラウダが語っていた。ラウダによると、ピレリがより耐久性に優れたコンパウンドをバルセロナ(F1第5戦スペインGP/5月12日決勝)以降のレースに持ち込むことで合意したという。

ヘンベリーは、過去3度F1世界チャンピオンに輝いたラウダの発言を認めたものの、シーズン序盤の4レースを終えないことには最終的な決断は下せないとコメント。また、「もしタイヤに変更を施(ほどこ)す場合は、バーレーンGP終了後に発表し、バルセロナには間に合わせる」と約束した。

ピレリがタイヤの変更に乗り出すか否かを決定づけるもうひとつの要素が、安全性をめぐる議論だ。

元F1ドライバーで、シャルル・ピック(ケーターハム)のマネジメントを担当するオリビエ・ パニスは、「100パーセント、ピレリに非はない」と主張する。

「私たちF1側がピレリに対し、ショー的要素を考慮するよう求めた。彼らは私たちの要求に従ったまでだ」

「だから、私はピレリを非難したり批判したくはない。とはいえ、このタイヤはひどすぎる」

「今は安全性の問題に関わる。私たちは中国で、バトン(ジェンソン・バトン/マクラーレン)のタイヤがフラットスポット(ホイールをロックさせ、タイヤの一部分に平面ができる現象)によりバーストするのを見た。しかし、時速300キロで走行する場合、こういった不具合が起きないことの方が重要だ」

「私は安全面が心配なんだ。ドライバー全員がデグラデーション(タイヤの性能低下)の問題を抱ているが、限度を超えてしまわないよう気をつける必要がある」とパニスは『RMC sport(RMCスポール)』に話した。

バルセロナで考えられるもう一つの変更点は、金曜日のフリー走行にタイヤを1セット追加することだ。タイヤ温存のためにピットにとどまるのではなく、積極的に走行できるようにするのが狙いだ。

ヘンベリーは、フォース・インディアの副代表を務めるボブ・ファーンリーが提案したアイデアを「喜んで奨励する」と述べた。その中身とは、レースドライバー以外のドライバーが金曜日の走行を担当する場合に限り、より耐久性のあるタイヤを1セット追加できるというものだ。

しかし、小規模チームは若手ドライバーやリザーブドライバーを喜んで起用するだろうが、トップチームにはあてはまらならないとし、すべてのチームがこれに賛成することはないだろうとヘンベリーは述べた。

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