フェリペ・マッサ(フェラーリ)が完全復活に向けて手応えをつかんでいる。F1第2戦マレーシアGPでは、チームオーダー騒動に揺れたレッドブルとメルセデスAMGに続く5位でフィニッシュ。完全復活に向けてまい進中だ。表彰台も可能だったと話すマッサは、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・ デロ・スポルト)』に「今は自信に満ちあふれている」と語った。
さらに、「再び優勝もねらえると思う」と続けている。
不屈の精神で知られるフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)をチームメートに持つマッサだが、2013年シーズンの予選ではここまでアロンソに対し2戦2勝であり、獲得ポイントでも上回る。
「僕たちのクルマがセパン(F1マレーシアGP開催地)で勝てたとは思わないけれど、表彰台は十分ねらえた」とマッサはマレーシアでの戦いを振り返った。
「終盤に見せたペースは良かった。スタートでのグレイニング(※)さえなければね。まったく違うレースになっていただろうし、表彰台の可能性も高まったはず」とマッサは悔やんだ。
「最終的にポイントを持ち帰ることが重要だったし、レース序盤を考えたら、5位という結果はそう悪いもんじゃない」
「いまは現実的になる必要がある。僕たちはいいクルマを完成させた。でも、適切な改良を加え、さらなる競争力を得るために、やるべきことが山積みなんだ」
「いまの方向性を維持すれば、多くのレースに勝てると思うよ。チャンピオンシップをねらえる力が僕たちにはあるって信じている」と締めくくった。
※グレイニングとは、タイヤの表面がざらざらになり、ささくれ立つ状態。