F1最高責任者バーニー・エクレストンが、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)について、マクラーレンに残るくらいなら1年休んだほうがいいと考えていたと話したが、ハミルトンはこれを否定した。
F1デビュー以来在籍してきたマクラーレンとハミルトンの関係が悪化していたことを示唆して、エクレストンはこう話していた。「ルイスは、1年休んだほうがましだと私に言った」
「ルイスの名誉のために言っておくが、マクラーレンを去ったのは金銭のためじゃない」とエクレストンはF1ビジネスに詳しい記者クリスチャン・シルトに話した。
F1第2戦マレーシアGP(3月24日決勝)前の21日(木)に、エクレストンの発言について聞かれたハミルトンは、こう答えている。「それは覚えていないな」
「F1への気持ちがなくならない限り、僕がこのスポーツを去るとは思えないね。それか、クルマに乗り込んだ時に笑顔にもならずエネルギーもわいてこなくなったのでなければ。レースを愛しているんだから、やめる必要なんてない」
「僕は幸せだよ。バーニーは僕より記憶力がいいんだね」とハミルトンが語ったと『Daily Telegraph(デイリー・テレグラフ)』が伝えている。
2013年シーズン開幕戦F1オーストラリアGPが終わったばかりだが、マクラーレンは明らかに苦戦しており、ハミルトンのメルセデスAMG移籍は正しかったと見る者が多い。
ただ、新しいチームや2013年のマシンに満足していると語るハミルトンも、まだ優勝やタイトル争いができるほど競争力が高いとは考えていないようだ。
「まだ100%の感触じゃない。それは、オーストラリアでやった雨のフリー走行に現れていたと思う」
マレーシアGPに向けて、ハミルトンはこう語った。「ここで速いとは思っていない」
「フェルナンド(アロンソ/フェラーリ)に2007年このサーキットで負けた。デビューしてまだ2戦目だった。あれ以来、ここで見事なレースはしていないんだ」