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F1開幕戦オーストラリアGPフリー走行1回目、詳細レポート

2013年03月15日(金)12:41 pm

2013年F1開幕戦オーストラリアGPが3月15日(金)、アルバート・パーク・サーキット(1周/5.303km)で開幕。現地時間12時30分(日本時間10時30分)からフリー走行1回目が行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップになった。

【結果】F1開幕戦オーストラリアGPフリー走行1回目、各ドライバーのタイム、タイム差など

セッション開始時の天候は晴れ。気温は18.9℃。いよいよ2013年最初のセッションがスタート。まずはトロ・ロッソのダニエル・リチャルドが先陣を切ってコースイン。続いてロメ・グロジャン(ロータス)やキミ・ライコネン(ロータス)、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)といったところが、クルマの状態をチェックするためのインストレーションラップに出てゆく。

今年はダブルDRSの禁止など、いくつかマイナーなルール変更はあるものの、基本的には昨年と大きく変わったところはない。しかし、昨年のトレンドであった段差ノーズについては、カバーを設けることが認められ、いくつかのチームは見た目上には段差のないノーズへと変えてきている。

また、今年からフリー走行や予選においても、DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)が使用できるエリアが限定されたことが昨年とは変わっているところだ。ちなみに、ここアルバート・パーク・サーキットでのDRSゾーンはホームストレートと、第2コーナーから第3コーナーへと向かう緩やかに右に向かうストレートの部分だ。

開幕戦で使用されるタイヤコンパウンドは、赤いラインが施されたスーパーソフトと、ホワイトラインのミディアムとなる。今年のタイヤは昨年のものに比べ、性能低下がより大きく、早めに発生する傾向があると言われている。まずは、各チームともにこのサーキットにおけるタイヤ特性を確認し、それに合わせたセッティングを見つけることがこのフリー走行での重要な課題のひとつとなる。

だが、予選が行われる16日(土)、決勝の17日(日)に向けて天気が下り坂になるとの予報もあり、今後どうセッティングを詰めてゆくか、チームにとっては悩ましいところだ。

開始25分となったところで、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が最後にコースイン。ミディアムタイヤを装着して、インストレーションラップを行う。これで全車がインストレーションラップを終え、各チームともにガレージの中でクルマの調整に取り組んでおり、しばらくの間、アルバート・パーク・サーキットも静けさに包まれている。

開始約35分、つかのまの静寂を破って地元オーストラリア出身のリチャルドがコースイン。まずはミディアムタイヤで最初の計測ラップを行い、1分36秒089をマークする。ちなみに、昨年ジェンソン・バトン(マクラーレン)が開幕戦のフリー走行1回目で記録した最速ラップは1分27秒560だった。これからどんどんタイムが上がってゆくことになりそうだ。

セッションも残り40分となったところで、上位チーム勢も少しずつ計測ラップに臨み始めた。まずはロータスのキミ・ライコネンが1分29秒029を刻む。この時点で気温は開始時より3℃ほど上がり、路面温度は約36℃になっている。残り30分になろうとする時点で、上位勢も続々とタイム計測を開始し、順位ボードの名前がシャッフルされてゆく。この段階でアロンソが1分27秒547を刻んでトップに。ここで昨年のフリー走行1回目のバトンを上回るタイムが刻まれた。

残り25分に達しようとするところで、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がアロンソのタイムを塗り替えトップに立つ。いったんフェリペ・マッサ(フェラーリ)がそれを上回るタイムをマークするも、すぐさまベッテルが1分27秒211をたたき出し、再びトップに立つ。この段階でのトップ5は、ベッテル、マッサ、アロンソ、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、マーク・ウェバー(レッドブル)という顔ぶれとなっている。

残り10分を切ったあたりからは再びほぼ全車がコースインしてくるが、どのチームも決勝レースを想定し、燃料を多めに搭載してのロングラン(一度に多くの周回を行うこと)を行っており、タイムを大きく更新するドライバーは出てこない。また、これまでのところ、どのチームもミディアムタイヤのままだ。どうやら、このフリー走行1回目でスーパーソフトタイヤを試してくるチームはなさそうだ。

セッションも残り1分に差し掛かろうかということころで、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)が第6コーナーでクルマを大きくスライドさせ、グラベルへと突っ込んでしまう。なんとかコースへは戻れたものの、このセッションでひときわ目立つコースアウトを演じてしまった。

結局このままセッションが終了。トップ5は変わらず、6番手以下にライコネン、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、ロメ・グロジャン(ロータス)という顔ぶれがトップ10を構成している。

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