小林可夢偉のフェラーリ入りは実現するのか? 日本のF1ファンや関係者の間で期待が高まっている。
先日、可夢偉がフェラーリのGTチームでトライアウトテストを受けた。その際、可夢偉がフェラーリのF1チームで控えドライバーに就任し、その契約にGTチームでWEC(世界耐久選手権)に参戦することも含まれるのではないかとのうわさが流れた。
その際、1つの条件とみられていたのが、フェラーリ育成ドライバーのジュール・ビアンキがフォース・インディアへ加入するということだった。フェラーリはビアンキを今年の控えドライバーに考えているものの、もしビアンキがフォース・インディアからF1へ参戦できることになった場合は、可夢偉を控えに起用するのではとみられた。
しかし、フォース・インディアはエイドリアン・スーティルの起用を発表。これにより、可夢偉がフェラーリ入りする可能性もなくなったかに見えたが、状況が急転した。スポンサー資金の入金が遅れたルイス・ラジアに代わり、ビアンキがマルシャへ加入することが1日(金)に発表されたのだ。
これによって、可夢偉がフェラーリの控えドライバーになる可能性も再浮上してきた。だが、可夢偉のフェラーリ入りには懐疑的な見方があったのも事実。フェラーリにはすでに、マルク・ジェネやペドロ・デ・ラ・ロサといった経験豊富なテストドライバーがいることや、F1の控えドライバー起用を検討しているドライバーにGTチームのトライアウトテストを受けさせるのかといった点が疑問視された。
いずれにしろ、2013年F1の全レースドライバーが決まった今、開幕までの注目はフェラーリの控えドライバーが誰になるのかという点に移った。各チームは3日(日)までスペインのバルセロナでテストを行い、17日(日)にF1開幕戦オーストラリアGPを戦う。