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井原慶子、世界的な女性ドライバー育成のためFIAに働きかけ

2013年02月06日(水)12:19 pm

4輪モータースポーツの統括団体FIA(国際自動車連盟)で最高ランクにある評議会ウーマン・イン・モータースポーツ評議会(FIA WMC)の日本代表委員に選出された井原慶子が、1月31日(火)にパリで行われた2013年第1回議会に出席。議会前のミーティングでは、ヨーロッパ主導ではなく、アジアも含めた全世界的なプロジェクトを進めるよう働きかけた。

今回の議会には、世界22か国からの評議員が、パリのコンコルド広場にあるFIAに集まった。議題は、主にモータースポーツで女性が活躍しやすい環境づくり、若手育成や、安全環境への取り組みだ。

井原は、議会が始まる前の朝に行われた、女性ドライバーを育成するプロジェクトのワーキンググループのミーティングにも参加。ヨーロッパを中心として発足を目指すプロジェクトに、アジア代表という立場からアジアを含めた全世界的なプロジェクトにできないかと打診した。

井原によると、ヨーロッパのみならず、国際的なプロジェクトにしていく方向性で議論を進めることができたという。第1回議会を終えた井原は、今後の展望についてこう語っている。

「初めてFIAの評議会に参加したので、久々に緊張を味わいました。女性がモータースポーツで活躍しやすい環境作りについても議論が行われましたが、ヨーロッパ発足のプロジェクトを、アジアを含む国際的なプロジェクトとして始動できるようにお願いしました」

「元WRC(世界ラリー選手権)ドライバーで WMCプレジデントのミシェル・ムートンさんをはじめ、世界各国から集まった評議員のみなさんは大変モチベーションが高く、大変有意義な議論ができました。これまで応援してくださったみなさまのおかげでこのような機会をいただいたので、今後女性が活躍しやすい環境づくりやアジアのモータースポーツが発展するように貢献できればと思います」

なお井原は現在、WMC委員の活動と並行して、今季のWEC(世界耐久選手権)へ参戦するため、スポンサー探しなどレーシングドライバーとしての活動も行っている。

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