元F1ドライバーのミカ・サロが、ヘイキ・コバライネンのF1復帰を予想している。
近年、スポンサー資金を持ち込み、F1シートを獲得する“ペイ・ドライバー”の存在が大きくなっている。そのため、ベテランドライバーや資金を持ち込めないドライバーが、シートを失う事態となっている。ケーターハムのチーム創設からドライバーを務めていたコバライネンは、同チームの2013年のシートを失った。ケーターハムはドライバー陣を一掃し、スポンサーから手厚い支援を受けているシャルル・ピックとギド・ヴァン・デル・ガルデを起用したのだ。
それまでケーターハムの控えドライバーだったオランダ人のヴァン・デル・ガルデがレースドライバーに昇格すると、フィンランドのマスコミはこぞってコバライネンからコメントを得ようとしたが、失敗に終わっている。
マクラーレンやルノー(現ロータス)という一流チームで走った経験を持つコバライネンのF1キャリアも、さすがにこれで終わりそうだ。しかし、同郷のサロは異なる考えを持っている。「そのようには、思わないね」
「若い新人ドライバーの台頭はよくあること。ところが、そんな彼らもミスばかりしていたら終わりさ」
「結局、頼りになるのは経験豊富なプロということになる」と、サロは語っている。
「ヘイキ(コバライネン)は長いことケーターハムと交渉してきた。ところがチームは、ドライバーの腕より金を選んだのさ」とサロは締めくくった。